UAVやTLSによる3次元測量を行った後は、まずはその計測精度が出来形管理のための要求計測精度を満たしているか検証します。通常のTS測量でも計測誤差を検証してからその基準点を施工に使いますが、それと同じことを3次元計測データにも行います。
施工者ももちろん、監督職員も検査職員も、そもそもその点群データで出来形を管理しても大丈夫なのかどうかをまず気にします。計測の誤差が大きい点群データで出来形を計測することは、壊れたメジャーで出来形をはかっているようなものなので、出来形を計測するまえにまずは要求計測精度を満たしているかどうかを検証しましょう。
3次元計測技術を用いた出来形管理については、必ず最新版の下記要領の確認が必要です。
モルタル吹付では、厚みの管理はできません。法長と延長のみの管理となるので、注意が必要です。
法枠工では、法長、延長に加えて桁中心間隔や桁幅・高の計測ができます。
法枠工の出来形を管理するには、桁幅・高さ以外は±30mmの計測誤差、桁幅・高さの計測には±10mm以下の計測精度が要求されます。
不陸のある法面をこの計測精度で測量するのは簡単ではありません。
これについては、ノウハウがありますので、別途そちらも参照してください。