ICT法面工Matrice300RTK
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PPKとは

PPK(Post Processing Kinematic)とは、後処理キネマティック方式です。
RTKがリアルタイムに移動局であるUAVの位置情報を補正しながら写真を撮影していたのに対して、PPKでは写真を撮影した後に位置情報を補正する方式です。

PPKを実施するには、UAVやカメラがGNSS受信機、IMU慣性計測装置、タイムスタンプを備えている必要があります。MatriceやP1カメラには内臓されていますが、Phantomなどの内臓されていない機体には後付けで装置を取り付けることができます。
UAVが写真を撮影した際の位置情報は、シャッターを切った瞬間の時間やレンズ中心の位置情報、向き、角度等の取得データをIMU慣性計測装置が記録します。その際、精度を突き詰めるなら、P1カメラなどIMU慣性計測装置が内蔵されているカメラと外付けの装置ではシャッターを切った瞬間の記録スピードにごくわずかに差がある点に注意が必要です(シャッターを切ってから記録するまでP1カメラが100万分の1秒なのに対して、後付け装置は0.1秒)。

上記工程で記録された位置情報を持った写真をPPKソフトで処理します。処理工程では、電子基準点をもとに仮想基準点を参照し位置情報を補正して、計測精度を後から向上させます。

PPKソフトの中でもKLAU PPKを用いると、標定点の設置は任意とできます。UAV写真測量を法面で行う場合、標定点の数を減らすことができるのは、現場での作業負担が大きく軽減されます。

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